地図 - クアウテモク (メキシコシティ) (Cuauhtémoc)

クアウテモク (Cuauhtémoc)
クアウテモク(Cuauhtémoc)は、メキシコシティを構成する16の管轄区域のひとつである. その名前はアステカ最後の王クアウテモクに由来する. メキシコシティでもっとも古い部分で、地理的にはメキシコシティの中心にあるわけではないが、歴史的・文化的な中心地である. 16の管轄区域のうち人口では6位だが、主に商業とサービス業によってメキシコシティのGDPの3割を占めている. クアウテモクにはメキシコ証券取引所があり、観光客を引きよせるメキシコシティの歴史的中心や繁華街ソナ・ロサ、超高層ビルのトーレ・マヨール、HSBC銀行のメキシコ本部がある. 博物館、図書館、官庁、市場ほかの商業的中心も多く、労働・買い物・文化施設の訪問のために日に500万人が訪れる. しかし特に歴史的中心において都心の荒廃の問題が甚だしく、1990年代以来再生させるための努力が政府と民間の両方で行われてきた. そのうちにはたとえばアラメダ・セントラルのような公園の再整備や、道路網の再設計を行って9月16日通りやマデロ通りを歩行者専用にしたことなどがある.

クアウテモクはソカロ広場を中心とし、その周辺にはアステカの遺跡であるテンプロ・マヨールやメキシコシティ・メトロポリタン大聖堂、国立宮殿がある. 面積は3,244ヘクタールで、34の地区(colonia)と2,627のブロックに分かれる. 緑地は126.7ヘクタールを占め、1,500の建物が国定記念物に指定され、2つの考古学遺跡(テンプロ・マヨールとトラテロルコ)、公的に歴史的な価値があると認められた建物(1,290の私的建築物、210の公共建築物)、120の政府庁舎、2つの集合住宅を持つ.

毎日500万人もの人が訪れる とは言え、クアウテモクの人口は531,831人(2010年)に過ぎず、16の管轄区域では6位である. ほかの管轄区域で人口が増えているにもかかわらず、クアウテモクの人口は減り続けている. 人口の多くは60歳以上で、過半数は単身または夫婦のみで住んでいる. クアウテモクはメキシコシティの住宅のうち7%しか占めていない. クアウテモクの住民の多くはサービス業(57.5%)または商業(23.4%)を仕事にしている. クアウテモク政府の庁舎はブエナビスタ地区にある.

メキシコシティでもっとも古い部分であり、数百年前に建てられた建物が多いため、劣化が重要な問題になっている. かつてのテスココ湖の軟弱な土壌に沈みつつある結果、12の地区にある789の建物が構造的損害を受けて使用禁止になっている. その大部分は歴史的中心および隣接する部分に分布しており、そのいくつかはベジャス・アルテス宮殿および国立人類学歴史研究所によって歴史的・美術的価値を持つと分類されている. このことは数世紀にわたって問題でありつづけ、メトロポリタン大聖堂のような有名な建築物では建物の不均一な沈降による損害を止めるための大規模な工事が行なわれた.

犯罪率はメキシコシティのうち13.9%を占め、メキシコシティでもっとも危険というわけではないが 、都市化および大部分の人が外から働きに来ているために比較的危険と考えられており、メキシコシティの治安部によってもっとも無法とされる10の地区のうち7つまでがクアウテモクにある. とくにテピートなどは犯罪の町として悪名高い. そのいくつかはゲレーロ地区や(テピートのある)モレロス地区のように貧民地区であるが、ローマ地区北部のように上流・中流層の地区でも同様の問題がある. もっとも多い犯罪は路上強盗で、1日あたり1.47件が報告されている. 企業に対する強盗は日に0.78件、車上荒しが0.71件報告されている.

訪問者の大部分は労働者、市場や文化的アトラクションの訪問者、および観光客である. クアウテモクはメキシコシティで観光客がもっとも多く 、主に歴史的中心やソナ・ロサを訪れる. メキシコシティの他の部分から来る人々は博物館や大規模な公設市場を訪れる. 人口流入によって1日に80万台の車が走り、交通渋滞はとくに歴史的中心近くにおいてほぼ毎日起きている.

 
地図 - クアウテモク (Cuauhtémoc)
国 - メキシコ合衆国
通貨 / 言語  
ISO 通貨 シンボル 有効数字
MXN メキシコ・ペソ (Mexican peso) $ 2
ISO 言語
ES スペイン語 (Spanish language)
Neighbourhood - 国  
  •  アメリカ合衆国 
  •  グアテマラ 
  •  ベリーズ 
行政区画
都市, 村落,...